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Posted by けろ
 
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ばあちゃん、天にのぼる。
今週、私の父方の祖母が永眠し
昨日一昨日と通夜・葬儀が営まれました。


私が生まれてから結婚して家を出るまでの30年近く、
実家でずっと一緒に暮らして来たばあちゃん。
享年92歳。死因は“老衰”でした。



今日だけ、だらだらと私のばあちゃんのこと書かせてください。


大正生まれのばあちゃんは、物静かでクールだけれど
芯が強くてとても“きちんとした”女性でした。

365日、雨の日も風の日も
朝はぴったり6時に起床し、雨戸を開け、布団を上げ
洋服に着替えてぴしっと身支度を整え、
夜は毎日ぴったり9時に寝ていたばあちゃん。

大きな病気はしたことがなかったけれど
6年ほど前に自宅で転倒して骨折したのをきっかけに
それまで丈夫だった身体が日に日に弱って行ってしまいました。

ここ数年は実家から近い老人ホームに入り、手厚い看護を受けつつ
車イス生活ではありましたが平和で静かな日々を送っていました。

ばあちゃんはかなり痴呆の症状も出て来ていて
自分の子供や孫たちの名前もほとんど忘れてしまってましたが、
それでも私の父や叔母たちが頻繁に会いに行き
私もなるべく施設へ足を運ぶようにして来ました。



6月下旬に、妹と2人で会いに行った時のばあちゃん。
わんこは施設に連れて行けないので、もなの写真を持って行って見せました。

「あら、わんちゃんだ。かわいい。」とか言っていたばあちゃん。

いつも好物の甘い物(チョコレートやプリンetc.)を買って持って行くのですが
この時も美味しそうに食べていました。

1時間半位ばあちゃんの部屋(個室になっててゆっくりできるのです)で過ごし、
私と妹が「そろそろ帰るね」と言うと私たちを見送ると言って聞かず
職員さんに車椅子に乗せてもらって
エレベーターの所まで行き私たちを見送ってくれました。
すごく元気そうにしていたばあちゃん。



しかし、先週の水曜だったか木曜だったか父から連絡が入り
「ばあちゃんがそろそろ危ないかもしれない。」と聞かされました。
急に食事も飲み物もまったく受け付けなくなり、ほとんど寝ているような状態だと。

本当は三連休明けにお見舞いに行こうかと思っていたのですが
急遽予定を早めて金曜日にばあちゃんの所へ行ってきました。

私が行っても、ばあちゃんはいつものようにベッドに起き上がることも無く
好物のお菓子を見せても小さい声で「いらない」と言うだけで
あとはひたすら眠り続けていました。
会話もほとんど出来ず、ばあちゃんの手や身体をさすりながら
40分ほどそばにいましたが
そのうち私の手も払いのけて、とにかく眠りたいように見えたので
「ばあちゃん、じゃあ行くね。またね。」と言うと、
それまであまり答えなかったばあちゃんが一言
「ありがとうね。」とだけ言い、片手を弱々しく振って見せました。
私はいつものようにばあちゃんと握手を交わし、部屋を出ました。


それから3日後。
ばあちゃんが早朝に息を引き取ったと父から連絡が入りました。


ばあちゃんが亡くなる時間のちょっと前、変な夢を見たんです。
それは実家で飼っていたにゃんこ、ゆうた(茶トラ・♂)が出てくる夢でした。

ゆうたはもう10年ほど前に虹の橋を渡りました。
夢に出てきたのもずいぶん久しぶり。
私は夢の中で「ゆうたが戻って来てくれた!またうちの子になってくれるんだね」
と喜んでいました。
ゆうたは若かった頃の元気な姿で楽しそうに動き回ってました。
しかし、しばらくすると家の外に出て行ってしまい
一度は捕まえて連れ戻したのですが、再び外に出て行ってしまったんです。
それきり、ゆうたを見つけることは出来ませんでした。

その後目が覚めて、ああ夢だったのか。と気づき
私は再び眠りに落ちました。
朝5時半頃また自然に目が覚め、その数分後に父からの電話。

知らせを聞いた直後は不思議と涙も出ず、実感も湧かなくて
普通に朝の支度などしていたのですが
キッチンに立っていた時に、ああそうか!と思ったのです。

生前、ゆうたはばあちゃんと仲良しだったから
虹の橋からばあちゃんを迎えに来たのかもしれない。
ばあちゃんとこへ行く前に、私のところにも寄ってくれたのかな?って。

そう思ったら途端に涙が出てきて、
悲しいという感情ではないんですけど
そっか、ゆうたがばあちゃんを案内する係なのか、
もうじいちゃんとこに着いたかな、とかあれこれ想像しながら
しばらく泣きました。



だって、その前日の夕方にね
きれいな虹が空に架かっていたのを見たんです。
あの虹の橋から、ゆうたはばあちゃんのこと迎えに来たのかな。
(私の勝手な妄想ですけれど…)

ゆうたはばあちゃんの部屋が大好きで、
しょっちゅう入り込んでは煮干しやおやつをもらっていたもんね。
時々畳で爪とぎをしては怒られていたけどね。



ばあちゃん、今頃天国で
久しぶりにじいちゃんや、先に逝ってしまった茶飲み友達と会って
のんびり過ごしているのでしょうか。
傍らには、ゆうたが丸くなっていて。

よかったね。
もう、寂しくないね。



本当に眠っているかのような、安らかで穏やかなばあちゃんの顔を見て
集まった人たちも「痛みも無く、苦しまずに逝ったんだね」と
口々に話していました。


92年間、きちんと生きたばあちゃんは、
残した者たちを苦しめることも無く
死ぬ時もきちんと旅立って行きました。



私の自慢の、立派なばあちゃんでした。


「ばあちゃん、ありがとう。そしてお疲れ様でした。」




※この記事はコメント欄を閉じさせていただきます。
  最後まで読んでくださってありがとうございました。


Posted by けろ
 
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